今季限りで引退する中日・小笠原道大内野手(41)が17日、名古屋市内で会見した。「ホッとしているというか、あらゆる思いが交錯していますがすっきりしています」と笑顔を浮かべた。

 小笠原は暁星国際からNTT関東を経て、1996年ドラフト3位で日本ハム入団。2002、03年に首位打者、06年は打点、本塁打の2冠に輝く目覚ましい活躍を見せMVPを獲得。同年オフにFAで巨人移籍すると07年に2年連続、史上2人目の両リーグMVPに輝いた。11年5月には通算2000安打を達成。13年に再びFAで中日に移籍すると、14年は主に代打の切り札として81試合に出場、83打数25安打、1本塁打、18打点、打率3割1厘の好成績を残した。

 今季は左太ももの故障もあって二軍で過ごす期間が長く、ここまで出場は49試合。それでも45打数14安打、8打点、打率3割1分1厘と結果を出していた。通算成績は打率3割1分1厘、2119安打、378本塁打、1169打点。

 今後について「気持ちの中では生涯現役というつもりでいましたし、心の火は消えない。おそらくそう(指導者に)なると思います」とコメント。中日の二軍監督が有力視されている。