日本ハム・斎藤佑樹投手(27)に、またまたクライマックス・シリーズ(CS)先発枠入りのチャンスが巡ってきた。

 16日のロッテ戦(QVC)で約1か月ぶりに一軍で登板する斎藤佑。前回の8月22日のオリックス戦(東京ドーム)では5回まで1失点と粘りながら6回二死から4失点し、5回3分の2、9安打5失点(自責点4)で2敗目を喫し、今季4度目の登録抹消となった。

 それでも最大の理解者である栗山監督は「悪いから外すわけではない。一度立て直して、これをどう生かすか。東京ドームでは打たれたけど、オレは3試合、ゲームを作れたと思っている。次にチャンスをあげなきゃいけないと思っている」と、その時点で今回の再昇格を約束していた。

 斎藤佑が先発に再転向した8月は3試合連続でなんとかゲームメークに成功。先発の柱・大谷が後半戦7試合で3勝4敗、防御率4・38と調子を落としているように先発陣が失速しており、斎藤佑の手を借りなければ連戦のローテーションが埋まらなかったのも事実だ。

 ともあれ、昨年は大谷の体調不良で訪れた9月29日の西武戦(札幌ドーム)に代役登板し、5回2安打1失点で白星を挙げ、チームのCS進出決定の節目を飾っている。

 今季はここまで0勝2敗、防御率6・53。しかし、一発勝負のトーナメントに強いという長所を生かして、CS先発枠に滑り込む最後のチャンスが今年も巡ってきた。