絶好調マートンを支える「にっぽんの旅」

2015年09月11日 10時00分

サヨナラ打を放ったマートン(右)はナインに水をかけられ、大歓喜

 首位の阪神が9日の巨人戦(甲子園)に延長11回の末、4―3の劇的サヨナラ勝ち。殊勲者はサヨナラV打を決めたマット・マートン外野手(33)だ。シ烈なペナント争いが佳境に入り、頼りになる助っ人だが、その好調の裏には「にっぽんの旅」での“超リラックス効果”があった――。

 どっちが勝ってもおかしくない、我慢続きの延長戦でマートンが決めた。延長11回裏、一死二塁で、それまで4打席凡退だった助っ人が左中間を破る二塁打を放ち、チームに今季8度目の劇的サヨナラ勝利をプレゼントした。お立ち台では「(試合の)最初は結果が出なかった。(先発の)マイコラスと(2番手の)山口にいい投球をされたけど、自分の中で感覚が良かったので信じて振っていった。チームメートがいい状況を作ってくれたことに感謝したい」と興奮気味に話した。

 来日6年目となる今季のマートンは開幕直後から大不振。審判に悪態もつくなど精神面の問題もあって球団内から「来季の契約は白紙」とささやかれた時期もあったが、8月に月間打率3割5分8厘をマークするなど、今や打棒は完全に復調した。その理由をマートンと親しい球団関係者はこう話した。

「マートンはもともと考えすぎるとダメになるタイプでしょ。でも、今年は広島遠征中の8月6日に平和記念公園に行って平和式典に参列したり、世界遺産である宮島の厳島神社に行ったりした。その辺から明らかに状態が上がってきているんですよ。うまく息抜きができてリラックスしてるからと思います」

 マートン自身も味をしめたのか、最近では「(休日に)京都にも足を延ばしてますよ。例えば清水寺や伏見稲荷も訪れてます」(別の関係者)とのこと。清水寺はほとんどの外国人旅行者が訪れる“古都ベタ観光”の筆頭地であるが、全国の「お稲荷さん」信仰の総本宮で、最近人気のパワースポットである伏見稲荷大社まで出歩くとはなかなかの「通」だ。

 そんなマートンにチーム内からは「ひょっとしてそういうところで力をもらっているということであれば、マートンが今、住んでいる神戸で休日に1時間以内ぐらいで行けるいい場所をピックアップしてやればいい。これから優勝に向けてもっと厳しい戦いになってくるから少しでもマートンにリラックスしてもらえれば」と関西中心の“にっぽんの旅リスト作り”に乗り出す声も上がっている。

 何だかんだいってもV奪回には欠かせないマートン。広島、京都などで得た“パワー”もプラスし、いよいよエンジン全開だ。