DeNA・中畑監督が8日、ドラフト1位ルーキーの山崎康に再び“ハマの守護神”を任せる方針を明かした。

 この日のヤクルト戦(神宮)が雨で中止となり、山崎康は室内練習場のブルペンで捕手を座らせ15球を投げ、その様子を見守った中畑監督と直接、話し合った。すでに新人の新記録となる34セーブを挙げているが、4日の巨人戦(横浜)で2点を奪われて4敗目。疲労を理由に抑えから外れていた。8月29日の広島戦(同)でも初のイニングまたぎの登板で失点しており、指揮官は「調子が落ちている」と回復を待っていた。

 練習を見た中畑監督は「いい時を10とすると7~8割。でも、気持ちが入っていた。あれだけ腕が振れるなら」と決断。さらに代役候補だったセットアッパーのエレラがこの日、右肩の違和感を訴えて登録を抹消することもあって、山崎康に再び白羽の矢を立てた。

 山崎康は「長いシーズンやってみて、打たれて気がつくことも多い。こういうことがあってもいいかな」と前向き。3位・巨人とは6・5ゲーム差と、クライマックスシリーズ進出は厳しい状況だが、苦境を吹き飛ばせるか。