「WBSC U―18ベースボールワールドカップ」スーパーラウンド第3戦が5日、甲子園球場で行われ、日本(A組1位)はキューバ(B組2位)に9―0と圧勝。大会初優勝に向け弾みをつけた。

 すでに決勝進出を決めている日本は初回、安打と四球などで二死二、三塁とすると、5番・平沢大河内野手(仙台育英3年)が左中間を破る二塁打を放ち、2点を先制した。

 3回には4番・指名打者で先発出場した清宮幸太郎(早実1年)の右前打などで一死一、三塁とし、平沢が左前へ2打席連続適時打。さらに8番・堀内謙吾捕手(静岡高3年)の適時打などもあり、計3点を追加。その後も着実に得点し、キューバを圧倒した。

 先発の小笠原慎之介(東海大相模3年)は2回を打者6人で料理。3回から登板した高橋純平(県岐阜商3年)も2回を危なげなく抑えた。5回からは成田翔(秋田商3年)、高橋樹也(花巻東3年)、森下暢仁(大分商3年)とつないで、5投手によるリレーでキューバ打線を完封した。

 前日(4日)の韓国戦の守備で、右太ももに4針を縫う切り傷を負ったオコエ瑠偉外野手(関東第一3年)は、大事を取って出場しなかった。

 6日の決勝戦(甲子園)で対戦するのは、大会3連覇を狙う米国(A組2位)だ。前回の2013年台湾大会決勝では、日本を3―2で下している。

 第1ラウンドでその米国に3―0で勝つなど、無傷の8連勝で決勝まで駒を進めた日本。2年前の雪辱を果たし、悲願の初優勝なるか。