日本ハム・栗山英樹監督(54)が3日のロッテ戦(東京ドーム)で遅延退場ギリギリの抗議を繰り広げた。

 1―2とリードを許して迎えた7回一死一塁で打席に相手2番・ロッテ・角中勝也外野手(28)を迎えた場面だった。先発・吉川光夫投手(27)の初球が、バントをしようとしたものの、ボールが体に向かってきたためバットを引いた角中の左手に直撃。バットとボールの間に指を挟まれる形になった角中は、もんどり打ってグラウンドに倒れ込み、死球の判定を受けた後、途中交代となった。

 これに栗山監督は「バットを引いていない。ファウルじゃないのか?」と笠原球審に確認するため、ベンチを飛び出した。納得のいく説明を得られず抗議が長引くと、レフトスタンドのロッテファンが大ブーイング。それでも遅延退場ギリギリまで粘り抗議を続けたが、判定は覆らず試合は2―3の逆転負けを喫した。
 8カードぶりの負け越しで、首位ソフトバンクとの差は10・5ゲームに開き、残り22試合では絶望的な数字となった。

 栗山監督は試合後「抗議? まあ、ゴメン…確認。オレが説明に納得いかなかったんで。それはゴメン。オレと審判の問題だから」と言葉をのみ込み、具体的な言及を避けた。