またも打てず…カープ15年連続Bクラス

2012年09月30日 12時00分

 広島の15年連続でのBクラスが確定した。29日の阪神戦(甲子園)は負ければクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅する大一番。先発のエース・前田健は6回2失点と奮投したものの、打線は虎のエース左腕・能見を最後まで攻略できず完封負け。零敗は今季21度目だ。一時は3位をキープしていたが、打線が不調に陥り終盤は失速。悲願のAクラス入りは幻に終わった。

 

 エースの粘投は報われなかった。前田健は初回、鳥谷にソロアーチを浴びると、2回には先頭の伊藤隼へ初球を投じた後に下半身に違和感を感じて、治療のためいったんベンチへと下がった。21日のDeNA戦でも腰の痛みのために降板。「左腰椎椎間関節症」と診断されたが軽症のため残りの試合での登板を決意。ただ「普通にいけると思うが、多少の違和感はある」と、状態は万全ではない。それでも治療を済ませたコイのエースは再びマウンドに上がり意地を見せた。

 

 この試合前の時点で防御率はリーグトップ、勝ち星と奪三振はリーグ2位と投手三冠も狙える位置。「最優秀防御率と最多勝は取りたいという思いがある。奪三振は結果として取れればうれしい」と2度目の沢村賞獲得のためにも必勝を誓って力投。4回に一死三塁から森田の犠飛で2点目を奪われた。結局、6回2失点で味方の反撃を信じ、後続にマウンドを譲った。

 

 そんなマエケンの力投に、打線はまたも応えることができなかった。能見に対して4回まで無安打に抑えられる貧打ぶり。7回に一死から丸、堂林、石原の3連打でようやくチャンスを作るが、代打・広瀬が見逃し三振に倒れると続く安部も空振り三振。その後は見せ場さえ作れず、今季を象徴するような完封負け。前田健の最多勝争いにも暗雲が垂れ込める事態になった。

 

 この敗戦で15年連続でのBクラスが確定。野村監督は試合後「CSに近いところまでいって失速した。あとは球団がどう判断するか」と自らの進退について語った。球団側はすでに来季の続投を要請し、来季の戦力構想についても話し合っている。このまま続投となるのは間違いない。今季は3位争いを演じながらも、終盤に大失速。昨季から順位を上げたものの、悔しい結果に終わった。赤ヘルの若き闘将にとって来季は、進化を問われるシーズンとなる。