今季限り退任の楽天・デーブ 西武に復帰待望論

2015年09月02日 06時00分

 西武の一部関係者の間で、今季限りで退任を決意している「デーブ」こと楽天・大久保博元監督(48)の復帰待望論が噴出している。

 西武と大久保監督といえば二軍打撃コーチ在籍中の2010年、菊池雄星投手(24)への暴力事件を発端に解任。その後は裁判沙汰となり、大久保監督は西武から“永久追放処分”を受けたに等しい。球団幹部はいまだに「あの問題を風化させてはならない」(鈴木球団本部長)と重大なコンプライアンス違反を犯した大久保監督への恨みを忘れておらず「楽天監督退任→即西武復帰」というシナリオは120%ないと断定していい。

 しかし、それを承知の上でチーム内には「今のウチにはデーブさんのような作戦コーチが必要」と監督としてではなく、有能な参謀としてアクの強いコーチの必要性が叫ばれているのだ。ある関係者はいう。

「確かに現場の長として多くの権限を与えてしまうと問題が起こるかもしれない。ただ、モチベーターとしてのデーブの最適なポジションは明らかに作戦コーチという役割。08年の日本一も(打撃コーチの)デーブの存在なしにはありえなかったし、選手への的確な指示やミーティングで人心をつかむ言葉の力は認めざるをえない。もし仮に今年、一人でもデーブのような、悪い状況でモノが言えるコーチがいたら13連敗のようなことは起きなかったと思う」

 次期監督就任が既定路線となっている潮崎哲也二軍監督(46)までのつなぎ役といわれる田辺監督の本分は若手の育成。これを支えるコーチ陣も外様の袴田ヘッドをはじめ横田、土肥両投手コーチ、阿部打撃コーチと新任が3人もいては「勝てる体制」とは到底言い難い。西武が勝てる軍団に再浮上するために、現場は“勝つための人材”をフロントに要望しているのだ。