「第27回U―18ベースボールワールドカップ」第3日は30日、大阪市の舞洲ベースボールスタジアムなどで1次リーグが行われ、A組の日本は10―1でオーストラリアに快勝し、開幕3連勝。

 MAX151キロ左腕の小笠原慎之介(東海大相模)が今大会に初登板初先発。開幕から2試合連続2桁得点のオーストラリア打線を相手に6回3安打1失点、9奪三振と勝利に貢献した。初回に連打を許して一死一、二塁のピンチを招いたが、併殺打に仕留めてリズムをつかむと、2回から5回までは無安打投球。6回こそ自身の失策やボークが絡み、内野ゴロの間に1点を失ったが、後続をきっちりと断ち、最少失点に抑えた。

 直球は140キロ台ながら伸びがあり、低めに集められた変化球のキレも抜群。「真っすぐとカーブで緩急をつけられて粘れたっていうのが一番よかったかなと。引っ張るバッターが多かったけど、外1本だと打たれるので勇気を持ってインコースに投げた。空振りが多く取れたことがよかった」としてやったりだ。

 前日29日のブルペン投球の際、小笠原は高橋純平(県岐阜商)と初めて横並びになった。直球に関しては「(負けてるとは)何とも思わなかった」と言うが「スライダーのキレがやばかった。純平のカーブとチェンジアップは自分には投げられないっす」と大いに刺激を受けてのこの日のマウンドでもあった。

 今回の代表メンバーから漏れた東海大相模のもうひとりのエース・吉田からは「LINEで“頑張れよ! 3年間ありがとう”と、もらったので“ありがとう”と返信しました」という小笠原。吉田のためにも目指すはもちろん世界一。今夏の甲子園優勝投手が好発進だ。