DeNAが28日の広島戦(横浜)で、筒香の19号満塁弾が飛び出すなど6―3で勝利。連敗を何とか6で止めた。「投打のバランスがかみ合った」と中畑清監督(61)は笑顔を見せたが、順位は依然、最下位のまま。お立ち台の筒香も「勝ち続けるしかない。頑張ります」と悲壮な決意を見せた。

 そんな中、ナインの一人は「監督は“二軍に選手がいない”と言うけど下で元気な多村さんを上げない理由が分からない」と横浜高出身の21年目のベテラン・多村仁志外野手(38)の扱いに疑問を呈した。連敗中、中畑監督は「(打線を)テコ入れしたくても二軍に戦力がいない」とボヤいていた。

 今季は4月後半に一度だけ昇格した多村だったが、出場4試合で両太もも裏を痛め二軍落ち。DHのある交流戦でも声がかからなかった。現在はホームで2打席限定ながら右翼守備にもつくなど、イースタン65試合で108打数35安打、打率3割2分4厘、6本塁打と好調を維持している。

 育成を重視するDeNAは若手になるべく多くの出場機会を与えている。さらに多村は足に爆弾を抱えており、代走の必要など起用にはリスクがある。

 勢いがあるうちはいいが、今は負けだすと止まらない若いチームの欠点が出ているだけに…。ベテランの投入時期は注目されそうだ。