三塁コーチ交代の“真相”…原監督と川相ヘッド“冷戦状態”

2015年08月28日 16時00分

殺伐とした空気が漂っている? 原監督(左)と川相ヘッドコーチ

 巨人が崩壊寸前だ。27日のヤクルト戦(神宮)は、攻撃陣がまたも拙攻に次ぐ拙攻で11残塁を記録し、0―2で今季ワーストタイの5連敗。首位・阪神が敗れたものの、4位・広島を上回れなくなったため自力優勝は消滅した。ムード最悪のチーム内では、ここにきて原辰徳監督(57)と川相昌弘ヘッドコーチ(50)の間に、殺伐とした空気が漂っている。

 お決まりとなった光景が繰り返された。巨人打線は初回から何度となく好機を作りながら、本塁が遠い。5回までに10残塁を積み上げた。そして0―0の8回、好投していたポレダが一死一、三塁で降板すると、2番手・マシソンが二死二、三塁から川端に左前に決勝打を許し、あっさり勝負が決した。

 毎度の拙攻負けに、G党の我慢も限界だ。引き揚げる原監督に向け、スタンドからは「やる気あるのか!」「辞めろ!」と罵声が次々と浴びせられた。終盤を迎えて再び5割という現実にも、指揮官は「今日のゲームを糧に、切り替えていくということ」と前を向いたが、チーム内に明るい話題は見当たらない。むしろ、ベンチの空気は急速に悪化している。

 最大の原因は、首脳陣の“分裂”。チームスタッフは「監督が勝呂さんを三塁コーチから外した“本当の理由”が、徐々に周囲にも伝わり始めたからです」と話す。いったいどういうことか。

 勝呂内野守備走塁コーチと川相ヘッドコーチの三塁コーチをめぐる配置転換が断行されたのは、25日のヤクルト戦。原監督は「最善策です」としか説明しなかったが、最近の試合で致命的な走塁ミスが続発していたため、当初は勝呂コーチへの“懲罰人事”的な意味合いが濃いと思われていた。

 だが前出スタッフによると、チーム内では「監督がヘッドを“遠ざけた”と見られている」という。「これまでも2人の意見が合わないことはよくありましたが、最近は監督がヘッドに対しての不満を隠さなくなっていました。川相さんの専門指導分野であるバントのミスが多発していたことも配置換えの一因になったのでしょう」(同)

 実際、この日の練習中も原監督と川相ヘッドは互いに距離を取ったまま、会話を交わすことはなかった。試合前の円陣では、川相ヘッドが「今日は行こうぜ!」と声を張り上げてナインを鼓舞したが、現場トップとナンバー2の関係が冷え込めば、選手を始めとする周囲がピリつくのは当然のことだ。

 逆転優勝の可能性はまだ完全に消えたわけではないが、状況はかなり厳しくなった。巨人ではV逸なら、監督かヘッドコーチの責任問題となるのが通例だけに…。追い詰められたベンチに、いよいよキナ臭い空気が漂い始めた。