楽天のシニアアドバイザーを務める星野仙一氏(68)が立花球団社長とともに「第27回U―18ベースボールワールドカップ」の視察に訪れた。今秋のドラフトでの注目選手が多く出場していることで、ネット裏には国内12球団とマリナーズのスカウトらが集結した。

 そんな中、星野氏は高校ジャパンのベンチ裏の通路を通る際、偶然にも清宮と遭遇。清宮とは「あいつ(清宮)の親父(克幸氏)を知っているから、あいつも子供のころから知っている」(星野氏)という旧知の仲だ。

 ところが、怪物1年生は全く気付かず、闘将をまさかのスルー。星野氏が「おい!」と呼ぶと、清宮は「あっ! お久しぶりです」と慌てて帽子を取った。「何でおまえが(代表に)選ばれてるんだよ」という星野氏の“口撃”に、清宮も苦笑い。

 最後は「ケガだけはするなよ」と言葉をかけられた。

 その後、試合を9回途中まで観戦した星野氏は「5回で帰ろうと思ったけど、ここまでいちゃったよ。やっぱり若い選手が試合で跳びはねているのを見ると楽しい」と笑顔。さらに「平沢って子、(進路は)大学なの? プロなの?」と報道陣に逆取材。古巣の阪神が指名する可能性があると聞くと「鳥谷がいるじゃない。後継者?(平沢が)抜いちゃうだろう。リーダーシップありそうだし」とのジョークも…。

 星野氏は「こいつらが(球界を)背負っていくんだな。順調に育ってほしい。大学生も高校生もみんないい。楽天とみんな総入れ替えしたいぐらい。冗談だけど。でも本当だよ」とご機嫌で球場を後にした。