巨人が25日のヤクルト戦(神宮)に2―5で敗れ3連敗。この試合では開幕から三塁コーチを務めた勝呂壽統内野守備走塁コーチ(51)に代わり、川相昌弘ヘッドコーチ(50)が三塁ベースコーチに立った。

 試合後の原監督は三塁コーチの配置転換について「チームとしてということ。最善策です」と淡々とした表情で話した。

 川相ヘッドは「監督との話の中で決まったこと。少しでもチームがいい方向へいけるようにね。ボクなりにベストを尽くしてやろうと思っています」としながらも、決まった時期や理由の詳細には「いつでもいいじゃないですか。理由とかありません」と語気を強めて口をつぐんだ。

 試合前練習ではノッカーを務めた勝呂コーチは試合中はベンチから戦況を見つめるのみ。「ベストを尽くすだけです」と言葉少なだった。

 今季の巨人は6月にも一軍の内藤トレーニングコーチと二軍の伊藤トレーニングコーチを配置転換。この時は故障者続出の責任を問う形となっている。

 この日の試合では先発した小山が2回途中4四球、1本塁打、3失点でKOされた。打線も5回まで無安打。7回に阿部の11号ソロ、8回に途中出場の亀井の犠飛で2点を返したが、反撃は届かなかった。

 指揮系統にメスを入れながらも歯車がかみ合わない巨人。いよいよ正念場を迎えた。