借金10の5位に低迷するDeNA・中畑清監督(61)がやけっぱちの「6連勝」宣言だ。

 阪神戦での3連敗を受けて24日、横浜スタジアムで休日返上練習を行った中畑監督は、若手の指導に大汗をかいた。「白崎と(ルーキーの)山下幸を“治療”したよ。良くなってきた」と満足そうだったが、貴重なオフが消滅したナインは「疲れました」とウンザリ顔だった。

 25日からは1ゲーム差でセ最下位・中日との“裏天王山”となるが「今週は6連勝を狙っている。ポイントは打線」と中畑監督。28日からの広島戦(横浜)も含め全勝をノルマとした。

 もっともチーム内は冷静。ナインの一人は「チームの士気を上げるためでしょ」と6連勝はあくまで“理想”と位置づけた。別の球団関係者は「監督には前半戦の成功体験があるんだろうけど、あの時とは対戦相手もウチもチーム状態が違う。現実を見ないと」とバッサリ切り捨てた。

 一時は貯金11までいったDeNAは5月は2~8日に6連勝、10~16日に5連勝をマーク。打線が好調で序盤に失点しても終盤には逆転。DeNAの今季の逆転勝ちは26試合を誇っているが、ほとんどが前半戦だった。

 後半戦は相手がエース格をぶつけてくる試合が増え8月は2連勝が1回。8勝12敗と大きく負け越している。借金を返すには大型連勝しかないが…。現実では「6連勝」も厳しいか。