広島・黒田博樹投手(40)が23日の巨人戦(マツダ)で7回1失点の好投を見せ8勝目を挙げた。約1か月ぶりの白星で日米通算190勝目をマークした右腕は「ラッキーなプレーもあったので『今日はツイているぞ』と言い聞かせながら投げた。チームとして接戦をものにして勝てたことが一番。次の登板もしっかり準備をして上がりたい」と汗を拭った。

 日本復帰後、初の中4日での登板で見事に仕事を果たし、驚異の40歳ぶりを発揮した。ただ、周囲からは「外国人投手のように中6日では間が空き過ぎる感覚なのだと思う。メジャーでやってきて慣れている中4日や中5日のほうが体に染み付いているリズムでいいのかもしれない」(チーム関係者)という声が上がっている。

 今季は体調面を考慮されて中6日での登板がほとんどだったが、最近は2戦連続でクオリティースタートを逃すなど良い結果が出ていなかった。しかし、今回短い登板間隔で結果が出たことで「今後はしばらく中5日での登板が続いていくからもっと調子を上げてくるに違いない」(同関係者)と期待は膨らむばかりなのだ。

 間隔を詰めた際には球数制限が設けられるだけに大瀬良や中崎ら試合終盤を任される中継ぎ陣の踏ん張りも必要になるものの、男気右腕が最高の状態でフル回転してくれればチームにとっては大きなプラスになる。「体的には中6日でもしんどいときもあるし、中4日でそうでもないときもある。チームのためになるのであれば自分なりに頑張りたい」と話す黒田。“過密ローテ”で快進撃といきたいところだ。