2年連続でU―18日本代表の指揮を執る大阪桐蔭(大阪)の西谷浩一監督(45)は昨年の決勝で米国に敗れた悔しさを忘れていない。
「決勝で当たった米国なんかは日本がやらなくてはいけないボール球の見極めなど丁寧な野球をしていた。昨年の悔しさを今年晴らしたい」。その米国とは同じグループAで、2試合目の29日(舞洲)に対戦する。指揮官は「急造チームではありますが、粘り強く戦いたいと思います」と気合を入れた。
また、今秋のドラフトの注目選手ながら、左太ももの故障もあって甲子園出場がならなかった県岐阜商(岐阜)の高橋純平投手(3年)は「夏の大会は不完全燃焼で終わった。高校生のうちに投げる機会をいただいてうれしい。ケガは順調に回復しているし、万全の状態で試合に向かいたい。日本が世界一になるために力を尽くしたい」と強い意気込みを話した。
今夏の甲子園を制した東海大相模(神奈川)の小笠原慎之介投手(3年)も「東海大相模と仙台育英さんが甲子園で一番長く野球をやっているので、状態は引き続きいい。主将は篠原(敦賀気比)がやりますが、世界一になるために陰ながら支えたい」ときっぱりだ。
日本の初戦は28日のブラジル戦(舞洲)。初の世界一に向け、チーム一丸でスタートした。