阪神が21日のDeNA戦(京セラ)に3―2で勝利し、連敗を3で止めた。7月1日のヤクルト戦以来の先発マスクとなった2年目・梅野隆太郎(24)が攻守に活躍。打っては2回に先制の2点二塁打。守っては好リードで、約1か月間、勝てなかった先発・岩田の白星に貢献した。


「今年はファームが長かったので、この日にかける思いが強かった。開幕よりも緊張感があった。ここで勝てたことはチームにとっても自分にとっても大きい」と梅野。スタメン起用が当たった和田監督は「メリハリあるリードだったし、よく打ってくれた。しっかり勉強して投手に信頼される捕手になってほしい」と話した。


 プロ2年目の今季、正捕手候補として期待されながら、リード面で課題が多く2度も二軍落ち。今回、ようやく仕事ができた格好だが、そんな梅野に今度は球団営業部が“猛ハッパ”だ。

「梅野は今年、長い間、一軍にいなかったからグッズの売り上げが減っているんですよ。新人だった昨年の活躍で、たくさん作ったグッズがまだ残っている。だから、梅野にはもっと活躍してもらわないといけない」


 ルーキーイヤーの昨年の活躍と今年の開幕前に和田監督が「今年の捕手は梅野中心でいく」と発言したことで、その人気も急上昇。梅野グッズは、鳥谷ら人気選手だけに製作される選手似顔絵Tシャツなど実に92種類もあるからで、別の関係者も「人気選手でも一軍にいなかったらファンも応援グッズは買いにくいんですよ。やはり活躍して一日でも長く一軍にいてどんどんグッズが売れるようにしてほしい」。グッズ売り上げの巻き返しを新たに要求したのだ。


 東京ドームで巨人にまさかの3連敗を喫した重苦しいムードを吹き飛ばした梅野は、この勢いで自らのグッズ問題も解決できるか。こちらからも目が離せない!?