【甲子園珍事件簿】優勝旗忘れた!記念ユニホーム着られず…

2015年08月21日 10時00分

開会式で入場行進する敦賀気比ナイン。その舞台裏はドタバタだった

 第97回全国高校野球選手権大会では早実(西東京)の“スーパー1年生”清宮幸太郎内野手ら将来のスター候補選手が話題をさらったが、熱戦の舞台裏では多くの“事件”も勃発していた。あのセンバツV校のまさかの失態、記念ユニホームNG事件、伝統校のあり得ない“やらかし”など、本紙でしか読めない裏ネタを一挙公開――。

 

(1)優勝旗がない!

 

 2回戦で姿を消した今春センバツ優勝校の敦賀気比(福井)には大会前から不吉な?予兆があった。バスで大阪入りする際、なんと開会式の入場行進で使う県大会の優勝旗がないことに気づいた。「バスの中が騒然となった。イヤホンをつけて寝ていた(エース)平沼も騒ぎに目が覚めて、事情を知ると『うわっ。マジで? それヤバイやろ』と驚いてました」(ある選手)。すぐに関係者に頼んで届けてもらい、開会式には間に合った。同校は昨夏の大会(準決勝敗退)でも忘れたという。しかし、これだけでは終わらない。1日の練習でも忘れ物を連発。ミット、プロテクターなどの捕手用具、飲み物まで忘れ「練習、なんもできんやん」の悲鳴が…。用具担当の2年生は「入れたはずだけど…」と弁明したが、周囲に問い詰められ「忘れました」と白状したという。

 

(2)“やらかし”後の爆発

 

 第1回大会優勝校の京都二中の流れをくむ鳥羽(京都)は“寝坊者”が続出。初戦(10日、対岡山学芸館)の前日、朝食に遅刻した小薗(3年)がペナルティーとして、その日の練習に参加できず、草むしりをやらされた。その悔しさを胸に小薗は試合で2ランを放って勝利に貢献。さらに2回戦(14日、対津商)に向けた練習の移動バスの中でも岩切、梅谷、南(いずれも3年)ら9選手が居眠りしてしまい、山田監督から大目玉を食らった。すると試合で岩切が4安打したのをはじめ、居眠り選手が大活躍。ナインからは「やらかしたほうが打てるんじゃないか」との声が上がるほどだった。

 

(3)せっかくのユニホームだったのに…

 

 中京大中京(愛知)は高校野球100周年を盛り上げようと、創部時(1923年)に着用していた初代デザインのユニホームで本大会に臨もうとした。選手の採寸も終え、さあ発注という時に、高野連から「県大会で身に着けたものを着ないといけない」とNGの連絡が…。ナインらは「僕らしか着られないということで、すごくモチベーションにしていたのに…。着たかったし、欲しかった」とガックリだった。

 

(4)天候を操る!?監督

 

 初戦を控えた健大高崎(群馬)が宿舎から練習に出発する際、ある選手が寝坊してバスを待たせてしまった。当然、道中では青柳監督からカミナリが落とされた。すると、急に天候が怪しくなり、本当に外が雷雨に…。練習中止かと危ぶまれたが、現地に到着して青柳監督の怒りが収まると、不思議と雨がピタリとやんだという。驚いたナインらは「天候をも操る監督には恐れを抱いてます」と声を震わせた。

 

(5)右のエースのズボンはどこに…

 

 東海大相模(神奈川)の3回戦(15日、対遊学館)の試合前、吉田(3年)がユニホームのズボンとストッキングがないことに気づいた。予備がなく、吉田は仕方なく控え選手の戸崎(2年)のズボンを借りてベンチに入った。ところが試合後、吉田のズボンは戸崎がはいていたことが判明。クリーニングの手違いで吉田のものが戸崎のカバンに入っており、戸崎も気づかなかった。「上は背番号があるから間違えないんですけど…」と戸崎は苦笑いだった。