中日・和田一浩外野手(43)が16日の巨人戦(ナゴヤドーム)の4回に大竹から右前打を放ち、セ・パ両リーグでの1000安打を達成した。過去に日本ハム(前身の東映、日拓を含む)とヤクルトでプレーした大杉勝男、ロッテ、中日、巨人、日本ハムに所属した落合博満が記録しただけの史上3人目の大偉業。「僕より打っている方々はたくさんいる。その記録に対しては正直、すごいことなのかな、という部分はある」と言いながらも「中日に来てここまで打てるとは思わなかった。そこは良かった」と振り返った。

 2007年オフにFAで中日入りした際には「3年契約だったので、3年ぐらいできればいいかなというぐらいの頭しかなかった」と8年もやるとは思ってもみなかったという。ここまでできた要因について「(セは)DHがないので守らなければいけない。走れないといけないというのは常に頭にあった」といい、さらに「目の前で谷繁さんとか一生懸命やっているのを見てこういう人は長くやるんだと勉強になった」と年上のベテランがいたことがプラスになったと話した。

 そんな和田の発言を受け、チーム関係者は「ウチはベテランが長く活躍している。そこには絶対にトレーニングや考え方など秘訣があるはず。どういうトレーニングをしているか、体のケアで何を一番大切に考えているか、など聞き取りをしてマニュアルにするべきだ。そしたらウチにとって大きな財産になる」という。

“教科書”となる選手は50歳のレジェンド・山本昌を筆頭に44歳の谷繁監督兼捕手など山のようにいる。そこを調べあげれば選手寿命を延ばすロジックが見つかるに違いないというわけ。将来的に中日は40、50代が当たり前のレジェンドチームとなる!?