DeNAが13日の巨人戦(東京ドーム)に逆転勝ちし、連敗を4で止めた。

 敗色濃厚の9回、17号逆転2ランを放った筒香に、中畑清監督(61)は「鳥肌が立った。(筒香が)かっこよかった」と大コーフン。筒香は「監督がいつも“最後まで諦めずに。何が起こるか分からない”と言われているので何とかひっくり返してやろうと思っていた」と笑顔を見せた。

 負けていれば5連敗で借金9と絶望的な状況になるところ。中畑監督も「8回までは今季の総決算と思っていた」と“終戦”も覚悟したという。

 現在、3割3分2厘、17本塁打の筒香も、7月21日のヤクルト戦から17試合連続で本塁打が出ず苦しんでいた。それでも指揮官は「筒香が不調でチームが最下位になってもオレは構わない。1年間4番を務めることで筒香は絶対に成長する」と4番から動かすことはなかった。

「原監督は長野、阿部、村田とこの3連戦で4番を3度変えてきた。中畑監督は筒香を4番以外では起用していない。継投など他の面ではいまひとつガマンができない監督だけど、筒香に関してだけは本当にガマン強い」と球団関係者は改めて指揮官に賛辞。中畑監督の意地が大逆転劇を生んだか。