東海大相模・小笠原の超ストイック食生活

2015年08月14日 10時00分

プロ注目の左腕・小笠原は聖地で自己最速の151キロを計測した

【ズームアップ甲子園】V候補の東海大相模(神奈川)が、第7日(12日)第1試合で右腕・吉田(3年)と左腕・小笠原(3年)の二枚看板による鉄壁リレーで聖光学院(福島)に6―1と快勝した。大会屈指の左腕・小笠原は9回一死から登板し、聖光学院の西山(3年)を変化球で二ゴロに打ち取ると、続く笠原(3年)の4球目に自己最速の151キロをマーク。いきなり聖地でどよめきを起こした。

 東海大相模ナインには絶対に勝たないといけない、との強い思いがあった。前日11日の宿舎での夕食時のこと。「今日は原監督からの差し入れがあります」とアナウンス。バイキングの料理がズラリと並んだ中に、同校OBの巨人・原監督から差し入れされた串カツがあった。ナインが生唾をのみ込んだのは言うまでもない。

 ところが、小皿に取り分けた小笠原が、なんと串カツのコロモをはがして食べ始めた。日ごろから、食に細心の注意を払うだけに脂分をとらないのは当然の行動だったが、そんなエースの姿を見た他のナインもかぶりつくわけにいかなくなり、仕方なくコロモをはぐことに…。

 ある選手は「食べたかったけど、そういうわけにはいかなくなった。コロモを取ったら、ただ串に肉が刺さっているだけになった。おそらく関西の有名なお店のものでしょう。ベンチ外の選手は食べていてうまそうだった。せっかく原監督がくれたのに…」と話す。選手のテーブルにはコロモの残骸が並んだ。もったいない気もするが、ストイックなまでの小笠原の意識が他のナインにも浸透している証拠だろう。

 原監督にもお店にも失礼なことをしたかもしれない。しかし、それだけにナインは「原監督のためにも絶対に優勝しないといけないです。勝って気持ちに応えたい。恩返ししたい」と口を揃えた。1年ぶりの甲子園のマウンドについて「戻ってきたな、という気がした。次はもっと腕を振って投げたい」と次戦を見据えた小笠原。大先輩に朗報を届けないといけない。