鯉CSの夢つなぐサヨナラ勝ち

2012年09月28日 12時00分

 広島は27日の巨人戦(マツダスタジアム)で1―2でサヨナラ勝ち。9回に天谷が“劇打”を放ち、CS進出の可能性を辛うじて残した。先発・バリントンら投手陣の好投に、打線も土壇場で奮起してみせた。

 

 ドラマは最終回に待っていた。一死からエルドレッドの安打と丸の四球で一、二塁とすると代打・前田智が登場。2夜連続で適時打を放っている好調なベテランがまたしても安打を放って満塁のチャンスを作ると、打席にはこの日、2安打の天谷が追い込まれながらも同点となる右前打。さらに、この打球をライト・長野がファンブルしている間に二塁走者の丸が一気に生還して逆転でサヨナラ勝ちを決めた。

 

 投手陣が奮闘した。先発・バリントンはコーナーを丁寧につくピッチングで5回までをわずか1安打に抑える好投。6回に二死二、三塁のピンチから暴投で痛恨の先制点を献上してしまったが、それでも6回4安打1失点と十分な内容。今季は6勝止まりながら2年連続で先発ローテを守った助っ人右腕に対して、球団側は残留させる方針だが、この日も頼もしい投球を見せた。

 

 また、リリーフ陣の粘りが流れを呼び込んだ。7回、ピンチを迎えながらも河内、横山のベテラン2人が無失点で切り抜けると8回からは今村が登板。今季はチーム一の66試合に登板している右腕だが、2イニングをピシャリと抑えて逆転ムードを作り上げた。

 

 大きな1勝だ。チーム内では“虎の影”におびえる声も…。「ゲーム差はあるから大丈夫だろうが、直接対決となる前に差を詰められてしまうと何があるか分からない」(球団関係者)と5位・阪神に追い抜かれないかと心配していたが、4・5ゲーム差をキープすることに成功した。“サヨナラ打”の天谷は「今年はチャンスで何回も打てていなかったので、決めてやろうと思って打席に入った」とキッパリ。野村監督も「力はあるのだからもっとコンスタントに出してほしい。今日の一打を自信にしてほしい」と目を細めた。CS進出の可能性の完全消滅を回避したカープだが、まだまだ負けられない戦いは続いていく。