関東一・オコエが本紙に明かした壮大目標

2015年08月13日 06時00分

強肩も披露したオコエ

 鮮烈なインパクトを残した。第97回全国高校野球選手権大会(甲子園)第6日(11日)の第2試合で関東第一(東東京)が高岡商(富山)を12―10で下し、3回戦進出。勝利の立役者となったのが、リードオフマンのオコエ瑠偉外野手(3年)だ。大会史上2人目の1イニング2三塁打を記録するなど4打数3安打4打点の大暴れ。走力と強肩も見せつけたプロ注目の今大会ナンバーワン野手が、本紙の直撃に壮大な目標を語った。

 

 ――相手に粘られながらも最後は勝った

 

 オコエ:こっちが点を取れば、相手も点を取りに来るという感じで…。でも、まずは試合に勝ててうれしいですね。ホッとしています。

 

 ――初めての甲子園で、自分の力はどのぐらい出せたと思うか

 

 オコエ:甲子園は土のグラウンドだったので初めは歩幅が合わなくて…。後からだんだん慣れてきましたが、そういう意味では75%ぐらいですかね。

 

 ――とはいえ、走攻守のすべての面でスタンドを大きく沸かせていた。あの高校生離れした身体能力は一体、いつから身についたのか

 

 オコエ:2年前の秋の(東京)大会でチームが優勝した後、本当に意識して“スイッチ”を入れたんですよね。それまでは結構サボり癖みたいなものがあったんですけれど、絶対に(ベンチ入りの)メンバーに入りたいと思って…。努力しました。覚醒したんです。

 

 ――どういう努力をしたのか

 

 オコエ:まずメンタル面ですね。野球も、そして日常生活の面でも、一つひとつのことに対して意識をしていくようにしたんです。当たり前のことなのかもしれないですが、以前の自分にはそこが足りなかった。野球をプレーすること、そして練習をすることは『とにかく楽しいんだ』と考えれば、本当に前向きになって楽しくなる。食事の面でもそうですよ。たとえばご飯をいつも3杯食べるにしても、ただ口に運ぶんじゃなくて常に“盛り方”とか“食べ方”を考えるだけでも全然違うと思うんです。常に考えて意識することを当たり前の状態にすれば、プレーにもきっと生きますよね。

 

 ――フィジカルの面でも頑張っているのでは

 

 オコエ:ベンチプレスも以前は30キロしか上げられなかったのですが、今は85キロイケます。走力に関してもトレーナーの方にメニューを組んでいただいて、コーンを4つ立ててサイドステップを繰り返す「ボックス」という練習をしてレベルアップを図っています。結果としてですが、このころと比べると体重も70キロから86キロにまで増えました。

 

 ――どんなタイプの選手を目指しているのか

 

 オコエ:今まで日本にはいなかったような選手になりたいと思っています。だから1人のプロ野球選手を目標にしてはいないんです。でも「走・攻・守」のそれぞれのジャンルで意識しているタイプの選手はいます。「走」では鈴木尚広さん(巨人)、「攻」は山田哲人さん(ヤクルト)と中田翔さん(日本ハム)、「守」で新庄剛志さん(元日本ハム)…。そういう方々のすごいプレーは、ユーチューブ(動画サイト)にアップされているのでチェックしています。

 

 ――メジャーリーガーは

 

 オコエ バッティングの面でマイク・トラウト(エンゼルス)とハンリー・ラミレス(レッドソックス)です。

 

 ――すごい意識の高さだ

 

 オコエ:自分も(意識する選手と)同じ人間なんだって思うようにしています。大会ナンバーワン投手と言われる小笠原(東海大相模)からだって実際、ホームランやヒットを打っている打者がいるわけじゃないですか。だから、自分もやれると思うことが大事。ただ…勉強に関してはダメですね(笑い)。

 

 ☆おこえ・るい 1997年7月21日生まれ、東京都東村山市出身。小学1年から東村山ドリームで捕手として野球を始め、6年時にはジャイアンツジュニアに選ばれ、外野手に転向。中学時代は東村山シニアでプレー。関東第一では2年春からベンチ入り。名前の「瑠偉」はサッカー元日本代表のラモス瑠偉氏(FC岐阜監督)に由来。ロッテの内竜也投手は親戚。183センチ、86キロ。右投げ右打ち。