津商 妖怪パワーで智弁和歌山を撃破

2015年08月10日 16時00分

けいれんで途中降板したものの好投した津商のエース・坂倉

【ズームアップ甲子園】初出場の津商(三重)が常連校の智弁和歌山(和歌山)を9―4で下した。エース坂倉(3年)―石川(3年)のリレーで智弁和歌山の追撃をかわし、チームに初勝利をもたらした。

 津商には試合前日(8日)の夜に「奇妙な出来事」があったという。石川が坂倉をスマートフォンで動画撮影していると、突然、画面が真っ白に…。周囲のメンバーは気味悪がり、同校で霊感が強いと噂されるソフトボール部の女子に動画を送信し、“鑑定”を依頼した。

 すると「その子から『坂倉君の頭の上に女の人が写ってる』と言われて。それで大騒ぎになったんですけど、『悪い霊じゃない。座敷わらしだと思う』って言われました」(石川)。座敷わらしとは東北地方に伝わる妖怪で、古い家にすみついてイタズラをしたり、その家に幸福をもたらしたりすることで知られる。坂倉にその妖怪がついているというのだ。

 この日、坂倉は7回途中に熱中症で両手がけいれんするアクシデントに見舞われて降板。2番手の石川がリードを守りきったが、これにナインは「これ以上投げて坂倉が壊れないように、座敷わらしがくれたサインなんじゃないか」と好意的に解釈。他にも「神様だ」「勝利の女神ですよ」「見えない力だ」と感謝感激の声が飛び交った。

「いきなり座敷わらしと言われて驚いたけど、考えてみれば日頃の行いは良いと思う。いつも部でゴミ拾いしてるし、あいさつやトイレ掃除もちゃんとやってますよ」とニンマリの石川。チームに何かしらの“守護霊”がつく理由にも納得がいくという。“妖怪パワー”で2回戦に向かう。