巨人・山口が珍しく審判団と一触即発となった。延長12回一死満塁から丸に右前適時打を浴び、痛恨の2点目を失った直後だ。内野手陣がマウンドに集まる中、山口は深谷二塁塁審を指さして不穏な空気に。鬼の形相で山口に詰め寄る深谷塁審を坂本がなだめるように制止する中、交代を告げられた山口はぶぜんとした表情でベンチへ下がった。


 試合後、球審の小林和は両者の口論について「投球のたびに外からポケットを触っていたので深谷が注意した。何か入っているのか聞いたら『入っている』と言うので『本来は物を入れてはいけない。出しなさい』と言った」と説明。帰り際、山口は「(話すことは)別に何もないです」とだけ言い残して球場を後にした。


 交代が成立した後の出来事だったため、審判団もポケットの中身を確認することはなかったが、ナインの間からは「数珠を入れていたようだ」との話も。いずれにせよ後味の悪い結末だった。