三木谷オーナー“天の声” 星野監督時代から頻繁にあった

2015年08月02日 10時00分

田代前コーチ

 楽天・田代富雄打撃コーチ(61)が怒りの退団。三木谷浩史オーナー(50)からの“天の声”は、昨季までの星野仙一監督在任時も頻繁に降りてきていたという。もちろん星野監督は頑として受け入れなかったが、それは中日、阪神での監督としてのキャリアがあったからこそ。そんなこともあり、昨季途中に大久保監督が監督代行となると、オーナーからの指示が頻繁に出されるようになった。

 その傾向は大久保監督が正式に監督に就任した今季からさらに顕著となった。試合後のミーティング途中にオーナーから直接電話が入ることもしばしばあった。シーズンが進むにつれ、オーナーの現場介入は露骨となり、スタメンや打順はもちろん、一、二軍の入れ替えまで指示してきたという。

 実は三木谷オーナーの現場への介入は、最近になってからの話ではない。楽天が球界に参入した2005年当時の球団スタッフも「苦労してやってきたことがオーナーのひと言で覆ることがたびたびあった。みんな嫌気が差してますよ」と振り返る。今年は7月に入ると、低迷する成績とともにコーチ陣の中から「コーチがいる意味がない」とオーナーの現場介入に対する反対の声が高まった。コーチの一部は辞任も覚悟して改善を訴えた。大久保監督はその板挟みに苦しんでいた。

 事情を知る球界関係者は「野球の素人であるオーナーが現場の采配に口を出すなんて常識として考えられない。自分がそういうことを言われたら速攻で辞めている」と大久保監督に同情していた。シーズン途中の田代コーチの退任劇はしばらく尾を引きそうだ。