「第97回全国高等学校野球選手権大会」東京代表出場校の都知事への表敬訪問が31日、都庁で行われ、東東京代表の関東一、西東京代表の早稲田実業がそれぞれ出場のあいさつをした。


 この日出席した、注目の早実の“怪物”清宮幸太郎内野手(1年)は、緊張した周囲の雰囲気とは対照的に終始にやけ顔。


 富田直希内野手(3年)と小声で話したり、都議会議長の高島なおき氏(65)に、父・克幸氏のラグビー話のを振られても「あんまラグビーわかんないっす」と返すなど、大物ぶりを発揮する。


 ここで舛添要一都知事(66)が「甲子園出場おめでとう。私も陸上のインターハイ選手だったので気持ちはよくわかる。敗れた他の学校や控え選手の分も精一杯、戦ってほしい」とエールを送った。


 続けて、2020年の東京五輪で追加競技の候補に野球・ソフトボールが挙がっていることに触れ、「5年後は皆さんがちょうど22、23歳というころ。オリンピックに出るんだという気持ちで野球を続けてほしい。王さんを超えるんだ、長嶋さんを超えるんだという気持ちで、やってもらいたい」と激励。


 五輪ではゴタゴタが続いている。「新国立競技場の問題、エンブレムの盗作など様々騒がれているが、大きな大会の前には必ずあること。一ひとつ片付けていきたい」と気を引き締めた。