ソフトバンクの柳田悠岐外野手(26)が29日の楽天戦(盛岡)で大暴れ。20号、21号の2発を含む4安打6打点でチームを9―2で勝利に導いた。

 7月に入って調子を落としていた。1日の西武戦を終えた時点で3割8分3厘の打率は、今カードの前には3割5分4厘。ところが、前日28日の楽天戦(秋田)で19号2ランを含む3打数1安打2四球で復活ののろしを上げると、この日も連夜の大爆発となった。

 何があったのか。実は今回の楽天2試合の前にチーム内から「大丈夫。心配しなくても、もう打ち始めるよ」(チーム関係者)と、その復活を予言する声が出ていた。そのこころは意外なもので「期間が終わったからね」(同)。ユニホームの色に関係するものだった。

 柳田の調子が落ちたのは、主催試合で黄色の専用ユニホームを着用した「鷹の祭典」の期間(6月29日~7月26日)と偶然にも一致する。この間はビジターゲームを含めて打率2割2分4厘、2本塁打と成績が一気に落ち込んだ。

 もちろん因果関係は「?」だが、あまりの急変だけに柳田本人も気にしており、試合前のロッカーでは黄色一色の中、打ちまくっていた普段の白ユニホームをゲン担ぎの意図で一人だけ着たこともあったという。この2試合はビジターの黒ユニホームだが、26日を最後に黄色はひと区切り。「黄色の呪い」が解け、一気に大爆発したというわけだ。

 4安打には「運ですよ運。いい当たりじゃなくてもヒットになることもあれば、その逆もある。運を引き戻すためにも練習から、しっかりやろうと思ってました。秋田で明石さんに高級ずしに連れていってもらった。あれで運がきたと思います」と笑顔の柳田。色が変われば運気まで変わったようだ。