岡島被弾!ソフト屈辱サヨナラ負け

2012年09月25日 12時00分

 ソフトバンクが屈辱のサヨナラ負けだ。24日の楽天戦(Kスタ宮城)は先発の摂津が、球界屈指の好投手・田中とがっぷり四つの投げあいを演じた。相手よりも1イニング早くマウンドを降りたとはいえ、クライマックスシリーズ(CS)進出のため打倒・鷹軍に燃えるイヌワシ打線を8回1失点に抑えたのは立派だ。打線は2回、苦手の田中から先制の1点を奪ったものの、あとは鳴かず飛ばず。そして延長10回、岡島がベテラン・松井に手痛い一発を許し、摂津の好投を台無しにしてしまった。

 

 1―1で迎えた10回。この回からマウンドに上がった岡島は一死から藤田に安打を許すと、松井を打席に迎えた。

 

 メジャー帰り同士の対決。スタンドのファンが固唾を呑んで見守る中、鷹のベテラン左腕のコントロールが少しだけ乱れた。経験豊富な松井がそれを見逃すわけがない。仙台の夜空に高々と舞い上がった打球はそのまま左翼席へ一直線。岡島だけでなく、鷹軍ベンチ全員が言葉を失った。勝って、楽天の自力CS進出の可能性を消滅させることはできなかった。

 

 先発・摂津は8回を投げ7安打1失点。1―0の5回には一死一、三塁から犠飛で同点とされた。6回には無死一、三塁と勝ち越しのピンチに直面。しかしここは後続を抑え切り抜けた。結局、相手エース・田中よりも先にマウンドを降り「(5回の)犠飛の失点は防げた。本当にもったいない失点。先にマウンドを降りたことも含めて悔しいです」と唇をかんだ。

 

 鷹軍は2010年8月22日からこの試合まで、田中に5連敗中。この日も結局、最後まで攻略することはできなかった。なんとか打ち崩そうと、首脳陣は田中の決め球であるスライダーの見極めを徹底させた。試合前のミーティングで立花打撃コーチは「田中の低めへのスライダーはほとんどボールになる。しっかり見極めろ」と指示。主力野手の一人は「横浜時代に大魔神といわれた佐々木主浩さんのフォークがかつてそうだったでしょ。見逃せばボール。田中のスライダーも一緒」と分析していた。

 

 その言葉通り2回二死から下位打線の2連打で一、三塁。今宮の左前打で鮮やかに先制した。「少しでも甘い球が来たら見逃さずいこうと考えていた」。この先制劇の3連打でとらえた球は直球、直球、フォーク。スライダーを見送り、甘いボールをしっかり叩いた。 Kスタでの田中には実には実に50イニング連続無得中だったが、屈辱的な記録をようやく止めた。だが、今の鷹打線はこれが精一杯。1点しか奪えなかったことが、最後に大きく響いた。

 

 今日25日からはオリックス2連戦。サヨナラ負けのショックを振り切り、最下位チームを叩いて上位進出の足がかりにする。