【神奈川大会】横浜敗戦…受け継がれる名将・渡辺監督の“名言集”

2015年07月29日 16時00分

 夏の高校野球、神奈川大会は28日、決勝戦が横浜スタジアムで行われ、横浜が0―9で東海大相模に敗戦。半世紀近くにわたって同校を率い、甲子園大会で春夏計5度優勝に導いた渡辺元智監督(70)の最後の夏が終わった。

 

 渡辺監督は「(高校野球は)自分の人生そのもの。多くの人脈、選手に恵まれた」と笑みをたたえ、感慨に浸った。閉会式後には選手に3度胴上げされた。3年生は涙に暮れたが、チームを引き継ぐ後輩たちからは「来年以降、渡辺監督がいなくても大丈夫」との声が上がっている。

 

 その理由となっているのが渡辺監督の“名言集”の存在だ。これまで監督が残した数々の「渡辺語録」がノートに刻まれており、これが後輩たちに受け継がれるのだ。記録した3年の高橋修人遊撃手は「監督さんや小倉コーチのちょっとしたひと言や気になったことをその都度記録しました。3年間で大きくまとめたノートは2冊だけど、小さいメモ用のを含めたら10冊以上。数え切れません」と語った。

 

 その内容は「目標がその日その日を支配する」「投手はマウンドでは孤独、人と闘うまえにまず自分と闘え」「仲間は宝、誰一人いらない者はいない」「闘志なき者はグラウンドを去れ」……と、野球だけでなく人生にも通ずる金言がズラリ。試合後、渡辺監督は「右も左も高校野球一筋だった。白い球を追いかける中に人生があった」と、またひとつ名言を残してユニホームを脱いだ。

 

 今後は平田徹部長を新監督に据え、総監督という立場でチームを見守る。渡辺監督の名言を糧に、横浜は次の時代に向けて走りだした。