阪神ゴメス 七変化の打撃フォームで復調

2015年07月28日 16時00分

ゴメスは“七色の打撃フォーム”で絶好調!?

 阪神の主砲、マウロ・ゴメス内野手(30)のバットが好調だ。開幕から打撃不振にあえいでいたのがうそのよう。27日現在、自己最長の16試合連続安打中で打率2割8分7厘、12本塁打、46打点まで成績を上げてきたが、この裏には、苦しみ抜いた末に見いだしたものがあるという。それは…。

 

 昨季109打点でタイトルを獲得したゴメスだが、今季は序盤からいまひとつ調子が上がらなかった。5月終了時点で4本塁打。打率も一時、2割5分台まで下がり、昨季見せた勝負強さはなかなか発揮されなかった。来日2年目で他球団もゴメスを研究。徹底マークされていたこともあったようだ。

 

 そんな主砲が、ここにきて打撃3部門の成績を軒並み上げてきた。その裏にあったのが、苦しむ中で見いだした新たな境地。ある球団関係者は「ゴメスは相手投手によって打撃フォームを変えるという取り組みを始めた。それが実りつつあるんだよ」と証言した。

 

 例えば22日の巨人戦(甲子園)。その日の相手先発は、そこまで阪神に4連勝で“虎キラー”となりつつあったポレダ。直球主体で押してくるポレダに対し、ゴメスはヤクルト・畠山のように左足を高く上げて打った。通常のゴメスは、すり足に近いフォーム。それをあえて変えた。

 

 これについてオマリー打撃コーチ補佐は「速球に対応するためだよ。彼は足を高くすると直球に対応しやすくなる。逆に変化球は対応しにくくなるデメリットもあるけどね」と説明。結果は2四球で安打こそ生まれなかったものの、速球をしっかり見極めたという。

 

 足の上げ下げだけではない。通常のゴメスは打席でバットを揺らしながらタイミングを計るが、ヤクルト・成瀬のようなゆったりしたフォームの変則投手と対戦する場合は、その揺らしを小さくしたり、一切やめたり…。このように打撃の様々な部位を相手次第で変化させているわけだ。

 

 相手投手をかなり研究して、たどりついたことでもあるのだろう。この件についてゴメスは「それは…、言えないな」と企業秘密とばかりに不敵にほほ笑んだが、オマリーコーチ補佐は「いろいろバリエーションはある」といい、打撃フォームの“七変化”くらいはありそうな感じ。いよいよエンジン全開となってきた虎の主砲だ。