巨人カステヤーノス フランシスコの二の舞い防ぐ入念調査

2015年07月28日 16時00分

入団会見に臨んだカステヤーノス

 巨人は27日、大リーグ・メッツ傘下3Aラスベガスでプレーしたアレックス・カステヤーノス外野手(28)の入団会見を行った。走攻守を兼ね備えたユーティリティープレーヤーで慢性的な貧打に悩むチームの救世主として期待されるなか、どうしても頭をよぎるのは同様の経緯で途中入団した“問題児”フランシスコだ。フロントとしても二の舞いだけは防ぎたいところだが…。

 

 東京都内の球団事務所で堤GMとともに会見を行った新助っ人は「守備には自信があるし、スピード(脚力)、得点圏での勝負強さもあると思っている」と語り、特に脚力に関しては二塁打、三塁打を量産できる点をアピール。堤GMも「中長距離打者で、アベレージバッターであり本塁打も打てる印象。うちが必要とするものに適合した」と語った。31日にも一軍に合流する。

 

 最も期待されるのはその打力だ。阿部、村田、長野ら主力が相次いで打撃不振に苦しみ、チーム打率2割3分7厘はリーグ最下位。原監督も中軸打者として「チーム打率を上げてほしい」と打力に期待しており「非常にいい状態で入っていると聞いている。一日でも早く? もちろん。ただし、焦ってもね。いい状態で来てもらいたい」と笑顔を見せた。

 

 気になるのはフランシスコの二の舞いになりやしないかという点だ。チームの打撃不振解消のため「メジャー通算48発」の触れ込みで4月下旬に緊急補強したフランシスコは、不安定な打撃と素行不良で5月上旬に二軍落ちしそのまま“塩漬け状態”に。ついには腰痛の治療を理由にドミニカ共和国に帰ってしまった。7月末には再来日予定だが、具体的なメドは立っていない。

 

 新外国人獲得において性格面を含め、日本野球への順応性を重要調査項目にしている巨人だが、今回は大丈夫なのか。堤GMは「7、8人がリストに挙がり、いろんな情報を集約した結果」とその経緯を説明したが、球団関係者は「カステヤーノスのほかに、カルロス・ペゲロという外野手の名前もあった。大型の左打者で、原監督はこちらの方がお気に入りだったようだが、家族に問題があり見送った。フランシスコの件もあったし、フロントとしても問題のタネになりそうな外国人は獲りたくないというのがあった」と補足。カステヤーノス獲得には実力だけでなく、性格面など、これまでになく入念な調査を経た背景があった。

 

 カステヤーノスは「チームは今、2ゲーム差の3位にいると聞いている。プレーオフに向けて貢献すべく努力したい」と意気込みを語った。今度こそ、佳境を迎えるペナントレースの救世主となるか。