第97回全国高校野球選手権大会、大阪大会では、新入部員の募集停止、野球部存続問題でも注目のPL学園が26日の5回戦(舞洲)で城東工科に7―1と圧勝し、8強入りを決めた。今春から2代目校長監督として指揮を執る草野校長は「何とか粘ってくれました」とホッとした表情を浮かべた。

 そんな中、PLナインは寮のトイレ掃除効果を口にする。現在、PL寮には硬式野球部のほかに軟式野球、バトン、剣道部などが一緒に生活しており、掃除は他クラブとの持ち回り制で行っているが、それとは別に奥野内野手(3年)が約2か月前に「何か自分の周りをきれいにしようと思って」と一人でトイレ掃除を始めたところ、これに他のナインが同調。謝名堂主将(3年)も「夏の大会で一つになるためにも皆でやろう」と言いだし、毎日、続けた。すると、試合でいい流れになったという。

「気持ちの問題かもしれませんが(守備で)これまであと一歩のところで取れなかったボールが取れたり(打撃で)アウトになりそうな当たりがポテンヒットになったりしている感じがします」と謝名堂主将。ナインの一人も「大事な場面で運がこっちに味方をしていると思う」と話した。

 28日の準々決勝では大体大浪商と対戦するPL学園。そこでもきっと“トイレの神様”が助けてくれるはず。甲子園出場を目指すナインはそう信じている。