<広島5-0巨人(26日)>広島のクリス・ジョンソン投手(30)が26日の巨人戦に先発し、8回無失点の好投で8勝目を挙げた。緩急を生かした投球で9三振を奪った助っ人左腕は「今日はすべての持ち球でストライクを取ることができたのが良かった。ブルペン練習で投手コーチと試行錯誤したことがいい方向に向いた」と笑顔を見せた。

 打倒・巨人のキーマンとしての役割を果たした。この日初対戦となったG打線を手玉に取ったジョンソンはもともと“巨人キラー”として白羽の矢が立っていた存在。近年、先発投手陣が充実している赤ヘルの唯一の弱点が左の先発投手がいないことだった。阪神なら能見、中日ならば大野というように、他球団は左投手が苦手といわれる巨人に対してサウスポーの先発投手をぶつけることが多かったが、広島はそれがかなわなかった。

 そのためジョンソン加入の際には「球種も豊富で日本の野球に合うタイプ。左投手が1人入れば相手打線の目先を変えることができるので貴重な存在だし、特に左投手に弱い対巨人の急先鋒になってもらいたい」(球団幹部)といわれていた。

 ローテーションの都合でこの時期となったが、初対決で見事な勝ちっぷり。8月も巨人戦で2回登板する予定となっているだけにジョンソンにかかる期待は膨らむばかりだ。