夏の全国高校野球、西東京大会の準決勝が24日、神宮球場で行われ、注目のスラッガー・清宮幸太郎内野手(1年)を擁する早実が、優勝候補筆頭の日大三に2―0で快勝。甲子園へ「王手」をかけた。強打の日大三打線を封じたエース・松本の踏ん張りもさることながら、試合を決めたのは清宮の2点タイムリー二塁打。フィーバーは最高潮に達しようとしている。そんな怪物1年生には、すでに「清宮親衛隊」が発足していることが明らかになった。

 ディフェンスに不安のある早実に、強打の日大三とあって、下馬評では激しい打撃戦の末、日大三有利がささやかれていた。だが、ふたを開けてみれば早実先発の松本がシャットアウト。いよいよ26日の決勝戦(神宮)、東海大菅生を破れば甲子園出場というところまでやってきた。


 試合後の清宮は「甲子園に絶対に行きたい。決勝もいいところで自分や(4番の)加藤さんのところに回ってくると思うので、そこで点を積み重ねて優勝したいです」と表情を引き締め、甲子園への決意を新たにしていたが、そんな清宮の周囲には、すでに“異変”が起きているという。


 早実2年生の男子生徒は、清宮の学校での姿をこう語る。


「(学校では)普段は別に普通だけど、女の子には意外と人気。この前も清宮が廊下を歩いてると、後ろから女子が20人くらいついてきた」


 なんと“清宮親衛隊”を引き連れ、まるで大名行列さながらの光景だったという。


 早実のモテ男といえば「大ちゃんフィーバー」を巻き起こした荒木大輔氏に「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹が有名だが、その2人は実力もさることながら、そのイケメンぶりで黄色い声援を集めた。一方、清宮はといえば…。イケメンというよりは目がくりっとして、ぽっちゃり体形の癒やし系。ゆるキャラ的な魅力があるのだろうか。そこでこの日の神宮球場を訪れた女性ファンに「清宮の魅力とは?」を直撃してみた。


「とても16歳には見えないというか、大人びている。それでいてインタビューを見ると、やっぱりまだあどけないなって。そのギャップにやられました」(40代主婦)


「息子のような年齢なのに、頼もしい。無邪気なところもあるけど、あれが打席に立つといい顔するのよねえ」(30代パート勤務)


 打席で見せる「勝負師の顔」と、年相応の幼さ。どうやらそのギャップが女性ファンの心を射止めているらしい。


「甲子園目指して頑張る球児は親世代として当然応援したくなるけど、彼はもう世界を見てる。そういうところは、年の差を抜きにしてもすてき」(36歳主婦)と、年の差を超越した感情を訴える女性もいた。


 また打席での活躍ぶりと比べて、守備ではまだまだ粗さの目立つところもいいという。


「エラーしたときのもたつきぶりもかわいいけど、たまに見せる股割りキャッチはすごい。あれは正直、ドキッとする」(40代主婦)と、何を連想してしまうのかは不明だが、かなりマニアックな意見も飛び出した。


 超高校級の実力と、意外なギャップで女性ファンの心までとりこにし始めた清宮。今回は同世代だけでなく、熟女に人気が高いこともうかがえたが、幅広い年齢層から支持を受けるのもスターの証明だろう。イケメンのOBたちを超える大フィーバーを巻き起こす日も近そうだ。