大谷「母校愛」で11勝

2015年07月25日 16時00分

大谷は苦しみながらも11勝目をマークした

 日本ハム・大谷翔平投手(21)が24日の西武戦(西武プリンス)に先発し、6回7安打、自己ワーストタイの5失点ながら味方打線の援護に助けられ、13―6で勝ち投手に。登板14試合目で昨年の自己最多に並ぶ11勝目(1敗)を拾った。

 

 大谷は最も警戒していた中村に、通算300号ソロと歴代1位タイとなる通算15本目の満塁弾のメモリアルアーチ2発を献上。

 

 大谷は「中村さん一人に打たれてちょっともったいなかった。もうちょっと(球種の)チョイスを慎重にいけたら。(満塁弾は)コースは良かったけども高さがベルト付近だった。上でも下でもボール1個分違っていたらまた(結果も)違っていた。でも打ち損じなくあそこまで飛ばすのは怖い」と歴代3位タイ、5度の本塁打王に輝くスラッガーに敬意を表した。

 

 なにはともあれ、苦しんで手に入れた西武プリンスドームでの初勝利の裏には、普段のルーティンを崩してまでそうしたかった母校愛があった。

 

 栗山監督が「あいつ、試合前に花巻東の野球を見てからマウンドに上がってた。だから粘ってくれると思ったし(延長13回の末に甲子園出場を決めた母校と)同じことをやると信じていた。(5失点は)野球の神様が『まだまだ足りない』と言っているということ」と語ったように、この日の大谷は試合前の多くの時間を、母校・花巻東の岩手県大会決勝観戦に費やしていた。

 

 大谷は「今日は特別。いつもなら(登板日は)見ないですけど、エースの高橋君が(190球完投と)頑張っていましたし、全体的に緊迫感があるいい試合だった」と母校の2年ぶり8度目の夏の甲子園出場をたたえた。

 

 大谷はこれで西武戦は無傷の6連勝。西武にとっては何とも腹立たしいことだが、試合前のルーティンを自ら崩し“集中力散漫”でも負けた天敵・大谷には今後も当面勝つチャンスは訪れないかもしれない。