廃部危機PLナインを支えるOB漫画

2015年07月25日 11時00分

盛り上がるPLナイン

 新入部員の募集が停止され、廃部の危機にあるPL学園が24日、大阪大会の4回戦(舞洲)に登場。上宮太子に7―0(7回コールド)と快勝し、危なげなく16強入りを決めた。


 初回に主将の謝名堂が先頭打者本塁打、4回には辻の満塁弾が飛び出すなど猛打で3戦連続コールド勝ちを決めたが、監督を務める草野校長は「点差ほど相手と差があるわけではない。楽な試合は(今後も)ない」と気を引き締めた。


 PLナインがモチベーションにしているのは、野球部OBの漫画家・なきぼくろ氏による高校野球漫画「バトルスタディーズ」だ。PL学園を思わせる「DL学園」の野球部に入部した主人公が悪戦苦闘する姿がリアルに描かれ、現在「週刊モーニング」(講談社)で連載中。これにナインは興味津々で、ある選手は「毎週、みんな読んでいます。モーニングも買っていますし、単行本も持っているやつ多いです。(なきぼくろ氏は)違う世界で活躍されていてすごい、という話をしてます」と興奮気味に話す。


「バトル――」では寮生活における厳しい上下関係や規律なども描かれ、暴力事件など度重なる不祥事を想起させるシーンもある。しかし、当のナインたちは全く気にしておらず「今は漫画(のシーン)ほど厳しくないですよ。大げさに描いているところもあると思いますし」(別の選手)。それどころか「僕らが甲子園に行って優勝したら、いつか漫画の最後の場面で使われるかもしれないですよね? そうなったらいいなと思っています」と漫画“デビュー”に夢を膨らませる選手もいるほどだ。


 大阪大会前、なきぼくろ氏から謝名堂のケータイに「厳しい(環境だ)と思うけど、頑張れ」とメッセージが届き、ナインは大盛り上がりとなった。この勢いで2009年の夏以来となる聖地を目指す。