逆境バネに中日・荒木37歳の進化

2015年07月24日 10時00分

出番激減の荒木だが…

 中日・荒木雅博内野手(37)が厳しいシーズンを送っている。昨季まで10年以上もレギュラーとしてやってきたが、今季はソフトバンクから新たに加わった亀沢恭平内野手(26)の台頭もあって出場機会が激減。スタメン出場は、ほぼ相手先発が左投手のときのみで、ここまで56試合の出場にとどまっている。もっとも、そんな過酷な状況のおかげで、打撃が進化しているというから分からないものだ。

 

 これまでの荒木は好不調の激しいタイプだった。「いいときはいいんだけど、ダメになると20打席ぐらいずっと良くない」。スランプとなるとなかなかそこから抜け出すことができなかった。ただ不調の期間は長いが、好調となると一気に固め打ちでヒットを量産する。そのため、シーズンを終えるころには帳尻が合って最終的に3割近い打率を残すことができた。

 

 しかし、今季は何度もチャンスがあるわけではない。「20打席打てなかったら終わっちゃう」。打撃を変化させざるを得なかった。ベンチにいるときは「次の試合に出るときはどうするか」を常に考え、少ない打席でも結果が出せるような打撃方法も構築。さらに「汗をかく量は(スタメン出場のときと)一緒にしたいので」とランニングの量を増やすなどトレーニングにも工夫を凝らした。すると打撃に変化が出た。結果は凡退でも「変な打席が一つもない。こうやるんだな、ということが分かった」というのだ。

 

「こういう使われ方をしなかったら気づかなかった」という思わぬ進化。40歳を前にして新境地を開いたか。