後半戦連敗スタートの中畑DeNAに、球団内から「やっぱりか…」と、ため息が漏れている。

 DeNAは21日のヤクルト戦(横浜)で、今季ともに両リーグワーストとなる17失点、被安打22で3―17と大敗。首位ターンから、わずか2戦で4位転落となった。

 後半戦開幕の20日にはエースの久保が2回7失点KO。この日はベテランの三浦が5回6失点と、先発が2戦連続で試合をつくれなかった。9回には林、福地の2投手が打ち込まれて11失点。ヤクルトにセ・リーグ記録にあと1と迫るイニング11安打の球団タイ記録と、リーグ歴代2位タイの10打数連続安打をマークされた。中畑清監督(61)は「ファンに見せては、いけない試合」と厳しい表情で、林の二軍降格と小杉の昇格を決めた。

 中畑監督は球宴期間中の17日に、南場智子オーナー(53)から来季の続投を要請されたばかり。ところが、後半戦のフタを開ければ記録的な大敗も含めての2連敗と、すっかり形無しだ。球団関係者は「やっぱりか…。監督の続投報道が出ると、なぜか負けが続くんですよ」と、ポツリと漏らした。

 今季4年目の中畑監督は、2年契約終了年の2013年以降、毎年続投報道が出ている。13年は7月31日に一部で続投が報じられると、チームはまさかの9連敗。これは今季12連敗を喫するまでDeNAのワースト記録だった。

 昨季も9月13日に球団が続投要請の方針と報じられると、そこから9勝11敗と負け越して4位から5位に転落。原因は不明だが、「監督続投」と報じられるとチーム成績がガタ落ちするジンクスがあり、今年も不吉な予感が漂っている。

 中畑DeNAは果たして、この“呪い”を解くことができるのか。