ソフトB「鷹の祭典」 国家斉唱までしての試合中止に怒号の嵐

2015年07月21日 16時00分

マスコットとともに中止を満員のファンにわびる工藤監督

 ソフトバンク後半戦初戦となる20日のロッテ戦(北九州)が雨天によるグラウンドコンディション不良のため試合前中止となった。しかし中止の判断が遅く、肩透かしを食らったファンからは怒号も飛び交い、球場は一時騒然となった。

 17時開始予定だったが、15時過ぎに降った大雨の影響でグラウンド状態は最悪。それでも球場は球団イベント「鷹の祭典」で配布された黄色のユニホームで染まっていた。選手らは、15時の球場入りの時点で一様に「こんな状態でできるわけない」と見越していたが、年に2回しかない北九州での一戦ということもあり、現場は粘った。

 グラウンドに砂を入れ懸命の整備が行われたが、試合が行えるレベルには達せず、開始予定から40分遅れで中止が決まった。球場管理者は「誰からも中止は言いにくい状況でした…。両監督が『これは無理でしょう』となって、審判にも意見を仰ぎました。それを受けて、最後は主催者が判断しました」と経緯を説明した。

 だが、試合前の国歌斉唱まで済ませての“宣告”はタイミング的に最悪だった。詳しい説明を求めるファンが怒声を浴びせる場面もあった。

 鷹党の一人は「あそこまでやったらファンは『やれるんだ』と期待してしまう。だから裏切られた感が大きい。判断が遅すぎる」と憤りを隠せない様子。粘りすぎには球団内からも「どうしてここまで引っ張ったのか。最悪のタイミング。もっと早く(中止の判断が)できたんじゃないかな。ひと昔前なら、暴動が起きてもおかしくなかった。今のウチのファンはマナーが良いから、大きなトラブルがなくて良かった」と疑問の声が上がった。

 ソフトバンクの試合管理責任者は「ご批判は甘んじて受けます。もう少し早く中止の判断を下せれば良かった。今後は(雨天用の)全面シートを張れるようにしたり、北九州で開催するために必要な対応策を検討していきたい」と語った。