清宮 存在感は早実レジェンド超えた?

2015年07月21日 16時00分

球場には試合前から行列が・・・

“清宮フィーバー”がさらに過熱している。第97回全国高等学校野球選手権大会西東京大会5回戦、早実―日野戦(東京・八王子市民球場)が20日行われ、早実は9―8でサヨナラ勝ち。4打数4安打3打点の大暴れでチームの8強入りに貢献した。3試合で10打数7安打の打率7割、7打点。早実の怪物1年生・清宮幸太郎内野手の存在感は早くも、偉大な先輩を超えそうな勢いだ。

 

 初回、清宮はいきなり中越え三塁打を放つと3回一死二塁では勝ち越しの右前適時打、5回は中前安打、7回一死二、三塁で中堅へ犠飛を放った。6―6の8回一死一、二塁では勝ち越しの中越え適時二塁打と安打を量産。本塁打が出ていればサイクルヒットという活躍だった。一方、守備では9回に右翼手のワンバウンド返球を体に当てて、はじき同点にしてしまった。それでも清宮は「85点か、90点くらい。今日の出来にホームランがあれば100点かな」と自己採点。どこまでも貪欲だ。

 

 話題の怪物の姿を一目見ようと、この日は7000人の観客が詰めかけ、球場は超満員。球場脇の屋台では通常600本ほどのペットボトル飲料を倍の1200本用意した。「通路での立ち見はご遠慮ください」と場内アナウンスが繰り返され、外野の土手にも大勢の観客があふれた。報道陣も連日20社以上が殺到し、地方大会予選では異例の「報道受付」を設置。記者室の長机を急きょ追加するなど対応に追われた。

 

 早実OBで50年以上試合を観戦しているという男性は「佑ちゃんが注目され始めたのは3年生になってから。1年生でこれだけ注目を集める選手は見たことがない。大ちゃんのときだってここまでではなかった」と指摘。別の80代OBも「早実の試合は王さんのころから見ているが、あのころはそもそも出場校が少なかったから人気が出るのは当たり前。そういう意味では、注目度はすでに王さん以上」。

 

 まだ甲子園に出場していない段階で、その存在感は“世界のホームラン王”王貞治氏(75)、春夏5季連続で甲子園に出場し“大ちゃんフィーバー”を巻き起こした荒木大輔氏(51)、2006年の夏の甲子園の優勝投手、“ハンカチ王子”の斎藤佑樹(27=日本ハム)といった早実が誇るレジェンドよりも上という声も出ている。本当に末恐ろしい。

 

 母校日野の応援に訪れた芸能界きっての高校野球ファンのお笑い芸人「アンジャッシュ」渡部建(42)は「今回観戦して、やっぱりモノが違う。今大会、今後の活躍が楽しみ」と清宮のスケールの大きさに脱帽。準々決勝は22日、八王子学園八王子とぶつかる。郊外の八王子市民球場と違い、今度の舞台は都心の神宮球場。学生野球の聖地でさらなるフィーバーが予想される。高校野球発祥100周年に現れた怪物の今後から、ますます目が離せない。