原監督 日替わり起用継続で求心力一気に低下も

2015年07月20日 16時00分

後半戦に臨む原監督

 まさかの借金ターン、2位で前半戦を折り返した巨人は19日、全体練習後、後半戦開幕戦となる阪神戦(甲子園)に備え大阪入りした。原辰徳監督(56)は「新鮮な気持ちで」としながらも、一戦必勝のなりふり構わぬ戦いをしていくことを示唆。だが、チーム内からは「戦い方次第では監督の求心力低下も避けられない」との声も上がっている。

 

 球宴を終え、後半戦へ気持ちを切り替えた原監督は「チームとして重要なことは相手チームよりも1点多く取る、と。そこに大きな執念を燃やして戦っていきたい」と静かに語った。

 

 気になるのは打線だ。開幕戦となる20日は前半戦終盤同様、亀井を4番に据えることを明言したが、一方でこう続けた。「理想と現実というものをしっかりと見て、相手チームの立場になってね。そしてオーダーを組んでいく。もう現実というものが非常に重要になってくる」。負傷中の片岡やアンダーソンら、二軍にいる主力の復帰について問われても「どこか臨機応変という形で戦うということが、わが軍のスタイルという感じはしますね」と“日替わり打線”のさらなる継続を強調した。

 

 後半戦は15勝26敗1分けと苦手なビジター、しかも今季最長となる9連戦のロードでスタート。それだけに指揮官が意気込むのはわかる。フロントからも、このロードでの結果次第でストーブリーグに突入するのでは、とも言われているからなおさらだろう。しかし、チーム内ではこんな声も上がっている。

 

「この(リーグの)状況で、選手の状態もあまり上がっていないから、監督の言うのも分からないわけではないが、慎之助(阿部)の捕手再転向や内海の即二軍落ちなどで『選手の扱いが軽すぎるのではないか』という声は根強くあるのも事実。今後の戦い方、結果次第では監督の求心力が一気に下がる可能性もある」(チーム関係者)。なりふり構わぬ采配、戦いぶりが加速すれば、ついにナインの士気にも影響を及ぼす恐れがあると危惧しているのだ。

 

 この日、チームは原監督をはじめ球宴組を除いたナインが、気温35度を超えるジャイアンツ球場で汗を流した。主将の坂本は「最初(阪神戦)の3つがすごく大事。みんな分かっていると思うし、今まで以上に一つのミスが試合に影響してくる」と厳しい表情。危機感いっぱいで後半戦に臨む原巨人はどんな戦いを見せるのか。