両リーグ最多得票で選出された西武・森友哉捕手(19)が「マツダオールスターゲーム2015」第2戦(18日、マツダスタジアム)で、10代としては1986、87年の清原和博以来史上2人目となる球宴本塁打をマークした。

 打った瞬間、それと分かる一発だった。1―7の6回一死一塁で、オリックス・糸井に代わって代打出場した森。全セ4番手の中日・大野の初球148キロストレートを迷わず振り抜くと、打球は広島ファンで埋まり、真っ赤に染まった右翼席中段に吸い込まれた。

 どよめきと歓声の中、してやったりの表情で威風堂々とダイヤモンドを一周した森は「初球からフルスイングしようと決めていた。会心だったんですけど、飛距離がそんなに出ていなかった。試合前に清原さん以来と聞いていたので、打てて光栄です。フルスイングの中でもしっかりとらえるというのが目標なのでよかったです」とニンマリ。

 地元・広島出身の日本ハム・中田ら先輩を出し抜いて、大阪桐蔭軍団初アーチにベンチで手荒い祝福を受けた。