「マツダオールスターゲーム2015」第2戦(18日、マツダスタジアム)で全セの2番手で登板した広島・前田健太投手(27)が、全パの強力打線に全球ストレートの真っ向勝負を挑んだ。

 2回無失点で先発マウンドを降りた黒田からバトンを受け継いだ前田は、3回先頭の西武・秋山に対し、初球からアクセル全開。力勝負で左飛に仕留めると、ロッテ・クルーズを遊ゴロ、ソフトバンク・柳田も二ゴロに打ち取った。

 さらに4回も気迫の投球は続く。日本ハム・中田を148キロで詰まらせて右飛、西武・中村は外角低めの149キロで見逃し三振だ。

 オリックス・糸井、楽天・松井稼には2者連続でグラブをかすめるピッチャー返しを食らってヒヤリとする場面もあったが、オリックス・中島を内野ゴロに仕留め、2回2安打無失点、全38球をストレートでねじ伏せた。

 マウンドを降りたマエケンは「いつもより疲れました。まっすぐを投げるのは力を使うので。何とか0点に抑えられてよかった」と汗をぬぐった。