早実の怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(1年)が18日、第97回全国高等学校野球選手権の西東京大会初戦となる東大和南戦(八王子市民)に「3番・一塁」で先発出場した。

 台風11号の影響で2日連続の雨天中止。待ちわびていたファンは午前7時30分の開場時は100人ほどだったが、8時54分の試合開始時にはスタンドは7割埋まった。報道陣は9時の時点で26社90人が詰め掛けた。

 1回一死三塁で迎えた第1打席はボールカウント3—0から1球ファウルしたものの、5球目で四球だった。チームは2点を先制。3回一死無走者の第2打席もフルカウントから四球だった。第3打席は4-1の4回二死一、三塁。カウント2-1から強烈なライナーを放ったが二塁手がジャンプして好捕した。第4打席は6回、先頭打者として打席に立ったが、2番手の左腕投手の前に投ゴロに倒れた。

 8回一死三塁で迎えた第5打席に左前に落ちる適時打を放ち、初ヒットを記録。怪物・清宮の夏デビュー戦は3打数1安打1打点2四球だった。

 チームは8-4で4回戦に駒を進め「勝ててよかった」とホッとした表情。それでも、放った安打が左翼と遊撃の間に落ちるポテンヒットのみだっただけに「(バッティングは)良くなかった。(今後は)失投をしっかり逃さず打ちたい。明日、もっといいところを見せられたら、と思います」と反省しきりだった。