日本ハム連日の“魔の8回”

2012年09月23日 12時26分

 首位・日本ハムが2位・西武のとの“天王山”に連日の逆転負け。獅子に0・5ゲーム差まで肉薄された。


 あとで振り返ったとき「あそこが勝負の分岐点だった」と言われかねないワンプレーだった。1点差まで追い上げられて迎えた8回。ヘルマンの適時打で同点とされ、続く代打・カーターの打球は前進守備の遊撃・金子の左手グラブ方向に転がるゴロだった。


 ところが3度のゴールデングラブ賞に輝く年目の名手が併殺をあせりファンブル。こぼれた球を一塁に送球する間に三塁走者・中村が逆転のホームを踏み日本ハムにとっては連日の“魔の8回”となった。


 栗山監督は「誠はあのタイミングでトスしないと併殺にならなかった。勝負に行ったわけだし仕方ない」とかばったが、このプレーがこの天王山でどんな意味を持ってくるのかを知金子は素直に自分のミスを認めた。


「ベンチの指示は前進守備でバックホームだった。併殺を取りに行ったのは自分の判断。二遊間寄りの打球が続いていたので左打者であのコースに打球が来たら…と思ったけど二兎追うものは、だね。最初から欲をかいた」


 ポジショニングは間違っていなかった。“これしか併殺にはできない”絶好の打球だっただけに名手に想定外の焦りが生まれ、ボールはグラブからこぼれた。栗山監督は「選手は一生懸命やってくれている。中盤以降に点が取れないのはオレの責任」と3回以降の貧打を嘆いたが、今日日の試合まで落とし3タテされれば、金子のミスが「ペナントの明暗を分けた分岐点」となるだろう。