<阪神0-3広島(15日)>阪神が15日の広島戦(甲子園)に0―3で敗れ、借金生活のまま後半戦を迎えることになった。中4日で先発したメッセンジャーが6回1失点と好投したものの、打線の援護がなかった。

 和田監督はここまでの前半戦を振り返り「連勝と連敗が交互にくるような戦い方だった。勝つ時は接戦で、負ける時は大敗。そういうのが得失点差に表れてしまった」と反省を口にした。それでも「勝てる試合、勝つべき試合を取れたのが非常に大きかった」と勝負強さを収穫に挙げるなど、ファイティングポーズは崩していない。

 観戦に訪れた坂井オーナーも諦めてはいない。「まだ節目とは思っていない。いい位置だとも思わない」と厳しさをのぞかせつつも「こういう混戦ですからね。(後半戦は)自分たちの力を信じてやっていってもらいたい」と球団創設80年を飾るメモリアル優勝へゲキを飛ばす。

 一つの負けを引きずっている場合ではない。後半戦は宿敵・巨人との3連戦(20~22日=甲子園)から始まる。「勢いをつけるという意味で巨人と甲子園という最高の舞台。今は順位よりも貯金を一つずつ増やしていきたい」と和田監督。反撃はこれからだ。