西武・秋山を支える「密室の作業」

2015年07月13日 16時00分

 西武・秋山翔吾外野手(27)が12日の日本ハム戦(札幌ドーム)で連続試合安打を、プロ野球記録の33試合(1979年、高橋慶彦=広島)に「あと2試合」と迫る31試合に伸ばした。

 

 秋山らしいバットコントロールで内角高め速球を左前に運んだ第2打席のあとは右前へのクリーンヒット2本で2試合連続、今季通算20度目の猛打賞をマーク。打率は3割8分7厘に上げた。秋山は「どういう展開でもやることは変わらない。集中して(1番打者としての)自分の仕事をするだけ。次の対戦もあるし、その中で1打席でも内容のない凡退をしてしまうと次の対戦で映像も含め相手にそういう記憶が残ってしまうから」と0―10の大敗での記録継続を振り返った。

 

 秋山の安打継続&量産を支えているのは日々の地道な努力がある。「準備が8割のスポーツ」といわれる野球と向き合う上で、秋山が欠かさないのが対戦投手への予習、復習だ。宮地打撃コーチが「あいつは毎朝、ミーティングルームにこもってスコアラーとあーだ、こーだ言っている。終わってからも自分の映像を見ながらあーだ、こーだしている」と言うように一番大事な準備はグラウンド上ではなく常に密室で行われている。

 

 そのパートナーである福島スコアラーは言う。「秋山に限らず栗山、浅村もそうなんだけど、一番うれしいのはそういうことに興味を持ってくれること。秋山もホームにいる時は毎日ミーティングルームに来てテレビ画面を見ながら相手投手のタイミングを計っている。画面で確認するだけじゃなく実際に体を動かすことが大事なんだよね。だから、部屋に来ると自然とスイッチが入るみたい」

 

 試合前後には必ずその日の先発投手の打者側からの映像を見ながら、タイミングの取り方の研究と修正を怠らない。遠征先では自室に映像を持ち込んでこのルーティンを繰り返しているという。こんな努力の積み重ねで、秋山は日本記録を射程圏内に捉えた。