広島 今季6度目のサヨナラ負け、緒方監督会見拒否

2015年07月13日 11時00分

延長12回、中崎(中央)がサヨナラ本塁打を浴び、広島は今季6度目のサヨナラ負け

<中日2-0広島(12日)>広島は12日の中日戦(ナゴヤドーム)で0―0の延長12回に守護神・中崎が藤井に2ランを浴び、今季6度目のサヨナラ負けを喫し5位に転落した。2連敗で目標としていた前半戦の5割ターンに失敗。打線は27インニング無得点で緒方監督は就任後初めて試合後の会見を拒否するなど、6月に入ってからの上げ潮ムードから一変して不穏な空気が流れている。前半戦も残り2試合。赤ヘルが反攻に向け正念場を迎えた。

 

 中崎がサヨナラ本塁打を右翼席に運ばれてからわずか数十秒後のことだった。ベンチ横通路で取材に備えていた担当記者のところへ厳しい表情の広報がやってくると「監督はコメントなしでお願いします」との通達が来た。記者から「会見拒否ということでいいのですか?」と質問が出ると「聞いてきます」ときびすを返しまたベンチ裏に戻る。指揮官の意向を確認して戻ってきた広報は沈痛な面持ちで「それでお願いします」と答えた。

 

 監督就任からどんなことがあっても試合後にはかならず報道陣の取材を受けてきた緒方監督が背番号と同じ「79」試合目にして初めてコメントを出さなかった。指揮官にとって、それだけふがいなく許せない試合内容だったのだろう。

 

 チャンスは何度も相手がプレゼントしてくれた。3回、先頭の田中が左翼線への二塁打で出塁。続く会沢は左側頭部に死球を受ける。中日・先発の山井は一発退場で無死一、二塁と好機が広がった。続く福井はバントの構えから全てバスターを仕掛け、最終的に空振り三振。

 

 永田総合コーチは「前進守備でプレッシャーをかけられたらバントは難しい。ああいう作戦もある」と説明。無理にバントして併殺になるぐらいなら、1つアウトで後続に託したほうが意味があると判断した。しかし、ベンチの思惑にナインが応えられない。続く丸は平凡な中飛、菊池は空振り三振に倒れ無得点に終わった。延長10回には先頭の野間が内野安打で出塁。ここでこの日、登録即スタメン起用された堂林のバントは投飛となってしまう。打線の起爆剤として期待された堂林だが、このミスも含め5打数無安打3三振と期待に応えられず。「ファームで続けてきたことをやったが結果が出なかった」と目を伏せた。

 

 12回にも遊撃手・遠藤の悪送球で無死二塁のチャンスをもらうが得点はならず。拙攻の連続が悪夢のサヨナラ負けにつながった。

 

 これで広島は延長戦2勝7敗1分け。5位に転落した赤ヘルがこの先、浮上するためには接戦をいかにものにしていくかが大きな課題となる。