二軍調整中のソフトB・摂津のお手本は山本昌

2015年07月11日 16時00分

摂津(中央)がお手本とすべき人とは・・・大ベテランだった

 不振のため二軍調整中のソフトバンク・摂津正投手(33)が10日、1か月ぶりの実戦マウンドとなったウエスタン・中日戦(雁の巣)に先発し、6回4安打2失点。2本塁打を浴びながらも、最速144キロ、7三振を奪った。

 

 今季は開幕投手ながら4勝5敗、防御率4.10。「再調整」は、信頼の厚かった工藤監督も苦渋の決断だった。この日の報告を受けた指揮官は「一軍で投げる日は決まっている」と後半戦からの昇格を明言。その上で「前半戦は慎重にコーナーを突きすぎて、四球が多かったし、一発も多かった」と不調の原因を分析。もっと大胆な投球を求めた。

 

 そんな摂津に、首脳陣の間からは投球スタイルの変化を求める声が上がっている。

 

 倉野二軍投手コーチは「摂津に4、5年前のボールを求めるかというとそうではない。理想は平均球速で145キロくらいだけど、あくまで理想。『130キロでも、いかに抑えられるか』というのが大事になってくる」と話す。年齢とともに落ちる球威をどうカバーするかが問題なのだ。

 

 同コーチはその“お手本”として、この日投げ合った山本昌を提示。「目指すべきところだと思う。見ていて刺激になったはず」(倉野コーチ)。130キロ前半の直球ながら痛打を許さず、5回2安打無失点だった山本昌は、スピードガン以上の直球のキレを求めて鍛錬を積み、第一線で勝ち続けてきた。経験に裏打ちされた投球術も光るが、肝は直球の切れ味。勝ちたいなら「キレ」を磨けということだ。

 

 二軍降格で対面することができた山本昌の存在が、摂津にとってのターニングポイントになるかもしれない。